「思い出のメロディー」を観て思ったこと

何年も前の夏、NHKの「思い出のメロディー」を観ていた時のことです。

私は日本の古い音楽が好きなので、休みのタイミングが合えばこの番組を見ることにしています。

だいたいお馴染みの顔ぶれなのですが、その年で驚くような歌手を知りました。

長谷川きよし。

私は、初めて聞く名前でした。

あぁこの人はじめて見るなー、くらいの気持ちで洗濯物を畳みながら耳を傾けていたのですが、音楽が始まった途端、洗濯物を放り出してテレビに釘付けになりました。

ギターの音がすごい。なんて印象的な音色。

私もアコースティック・ギターをかじっているので気にならない筈がありません。

古今東西いろんなギタリストの音楽を聴いてきましたが、こんなに衝撃を受けたのは押尾コータロー以来。

そして短い前奏のあとに始まった歌が衝撃的でした。

今時こんな感触の声で歌っている人が日本にいるなんて。。。

歌謡曲でもなければオペラ歌手でもない、でもこの深みと真っ直ぐな伸びはなんだろう。

そして、そんな歌い方をしながらもギターの演奏に淀みがありませんでした。

今時の若い弾き語りの人は大半が歌か演奏のどちらかに傾いてしまいがちで、片方だけ独立して聴いたら魅力半減だろうなあ、と思わせる技量の人が多いと感じています。

でも、白井田七 更年期障害じゃないからこの人は歌とギター、どちらかの音を消して聴いても同じように素晴らしいに違いない。

演奏が終わったあと、私は洗濯物畳みに戻らず、母と叔母に「長谷川きよしって知ってる?」とメールしました。

ふたりとも「いきなりなんでそんな人の名前を」という反応でしたが、それなりに名の知れた人だということが判明しました。

まあ、よく考えたら「思い出のメロディー」に出てくるくらいなんだから、有名な人ではあるのでしょう。

その時に演奏された「愛の讃歌」は美輪明宏の素晴らしいカバーも有名ですが、私は断然、長谷川きよしの歌と演奏が好きです。